2021年の11月〜2022年3月末まで、本庄市役所広報課のみなさまと魅力発見プロジェクト「虹がかかるまち」を行わせていただきました。

 

本庄市にある7つの高校から代表の生徒さんに集まっていただき、カメラを持ってまち中を取材し、高校生ならではの視点で本庄市の魅力を発信するという企画でした。高校生一人ひとりの個性の発揮を最重視し、取材したい場所、それぞれの感性、まちへの想い等を詳しくヒアリングした上で、撮影地や写真のセレクト、表現するテーマへとそれらを落とし込むという、とても複雑かつ丁寧なプロセスを踏んで進行させていただきました。撮影された写真は、一人ずつ10枚の組写真としてまとめて、駅や市内の施設を循環する写真展と、本庄市を市外へアピールする冊子として多くの方に向けて発信することができました。

 

高校生の写真は、どれも本当に個性たっぷりで、私たちの想像をはるかに上回るインパクトとおもしろさを持っていました。大げさではなく、カメラマンである私たちが嫉妬するくらいの、表現に対する情熱とあふれる想いが込められていました。丁寧に、じっくり世界と向き合い、自分自身と向き合うことで、「普通の高校生」だった13人が、「表現者」として、内なるものを外へと伝えることができたのです。

 

「実際に高校生たちが撮影した写真」*一部

これまで魅力発見プロジェクトでは、幼稚園児、小学生、中学生、高校生とご一緒し、写真というツールで表現をしてきましたが、年齢のせいで自分が表現できないということはただの一度もありませんでした。みんなが必ず自分なりの視点を持ち、自分なりの理由を持ってシャッターを切っていたのです。大切なのは、表現する側とそれを受け取る側が、伝えよう、理解しようとお互いに真剣に向き合うことだと考えています。

私たちが目指すのは、誰もが個性を気兼ねなく発揮できる世界です。すべてのプロジェクトやサービスは、その目標を達成するためにつくられています。その想いは変わることなく、これからも進んでいきます。

 

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