〈 町長インタビュー 〉

子どもたち自らが、その道のプロフェッショナルや著名人などに実際にインタビューを行い、その方々が何を考え、どんな視点で物事を捉えているのかを受け取る企画。今回は、越生町の行政のトップであり、越生町を一番知り尽くしている新井町長に、子どもたちが自分で考えた越生町に関する質問をさせて頂きました。


越生町 町長 新井 雄啓 Katsuhiro Arai
日本剣道連盟錬士・5段/吼山流詩吟道大総範家庭菜園/登山/ゴルフ

 

関本
町長さんから見た越生ってどういう町ですか?

町長
ちょっと難しく言うと、古い町で非常にバランスが取れている町かなと思います。毛呂山とか坂戸とか鶴ヶ島とか鳩山と比べて人口も急激に増えなかったし、越生町は昔からこの地方の中心でした。坂戸とか毛呂山とか鶴ヶ島とかこの辺含めてね越生地方っていってたぐらい、非常に古い町です。人口も急激に増えないから人口12,000人弱だけれども、非常にバランスのとれてる良い町だと思います。

関本
人口が急激に増えなかったことの利点はありますか?

町長
急激に人口が増えると同じような年代の人たちがたくさんいるわけですね、そうすると同じような年齢の人たちが集まって同じように年を取っていく訳です。急激に子どもも増えるけれども急激に子どもが減ってしまう。 そしてみんな同じように高齢になってしまう。 急激にそういう大きな変動がない、そういう点ではやっぱり古い町、人口が増えなかったというある意味残念なところもあるんだけども、それほど急激に増えない為にバランスがとれてると思いますね。

田中
町長は越生のどこが好きですか?

町長
越生は自然が豊かで、災害が少ないですよね。大きな岩盤の上に町があって。3.11の東日本大地震がありましたが、その時も越生町では壁にひびが入ったり瓦が落ちたり、そういった事は全然ありませんでした。関東平野なんかはね、いってみれば荒川と利根川が暴れ回って作った平らな土地が関東平野なんです。一段高いところに家がある。だから昔の人はやっぱりね何千年、何万年という知恵の中でね、住み良いところはどういうところか、家を造ったら災害がないところはどういうところかっていうのを考えて造ったんですね。

前川
町長の一番のお気に入りの場所はどこですか?

町長
やっぱり一番お気に入りの場所っていうと、五大尊花木公園が一番好きな場所かなと思います。毎朝行きますから。その他に黒山三滝などもいろいろありますが、五大尊花木公園には雨が降ってても毎日行くんですよ。

田中
私たちはとてもいい中学生だと思うんですけど、町長はどう思いますか?笑

町長
私も梅園中学校に3年間いて、越生中学校と合併になって、越生中学校に10年間いて、合計だと13年間、越生中学校に教員としていたんですけれども、中学校が統合して1年目の時に、越生中学校と梅園中学校で生徒がバラバラになっちゃって。部活もきちんと出来なかったわけです。そういうこともあって、大変な学年もありました。変わったのは、平成17年と18年に木質化してエアコン入れて、環境が良くなって、それにすごい良いトイレになった辺りからです。それまでは「越生の子はダメだ」って自分たちにプライドを持っていなかった。そこから、越生は埼玉一の教育環境を作るんだって、みんなが埼玉一だって一生懸命いってた訳ですよ。それで子どもたちは、すごく越生中学校にプライドを持つようになった。

子どもたちは埼玉一の中学校にしようって、そういうスローガンみたいの立てて、すごく体育祭でも何でもピシーとやれるようになった。松井校長先生になったら全国一の中学校にしようって言う、そういうスローガンを掲げていました。子どもたちに本当にプライドを持ってもらいたくて、越生はダメだっていう学校が荒れてる時には、子どもたちが学校に対して、あるいは越生町に対してプライドを持っていない。いま越生町は良い町だって、中学校の子どもたちは思ってると思いますよ。越生中学校は良い学校なんだって思ってると。それでやっぱりね良い学校につながってくる。やはりプライドを持つことが大事ですよね。

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